今回は太もも裏にある「ハムストリングス」についてです。
(引用:ヒューマン・アナトミー・アトラス(Visible Body)より)
筋肉の位置
筋肉のスタート地点は「骨盤の下部(坐骨結節)」です。
(引用:同上)
そして、ゴール地点は「膝関節の下(脛骨+腓骨)」になっています。
(引用:同上)
ハムストリングスは「半膜様筋」「半腱様筋」「大腿二頭筋」という3つの筋肉で構成されています。
半膜様筋と半腱様筋は、ひざの”内側”(脛骨)へとつながり、
(引用:同上)
大腿二頭筋は、ひざの”外側”(腓骨)へとつながっています。
(引用:同上)
内側と外側への筋肉の走行をしっかりイメージしておきましょう。
基礎情報
「ハムストリングス」は足を蹴り上げる動きで使われるため、ランニングやダッシュ時の「加速筋」として有名です(*「減速筋」は太もも前の「大腿四頭筋」です)。
この筋肉の特徴は、股関節と膝関節を両方含んでいる「二関節筋」であるということです。
したがって筋肉の上部が働けば、足を後ろへ引く動作(股関節の伸展)が起こり、
(引用:同上)
筋肉の中部〜下部が働けば、膝を曲げる動き(屈曲)が起こります。
(引用:同上)
筋肉全体が大きく働くことでこの2つの動きが組み合わされ、後方への強い蹴り出しが生まれます。
またハムストリングスは骨盤内の「仙結節靭帯」を経て「脊柱起立筋」と関連性をもっていると考えられています。
(引用:同上)
姿勢を維持する上でも、重要な役割を担っていることを覚えておきましょう。
一言メモ
「ハムストリングス」は膝を伸ばした状態(膝の伸展)で、足を前方へ投げ出す(股関節の屈曲)と大きくストレッチされます。
骨盤の角度にも影響を受けるので、ストレッチの際はなるべく胸を張って骨盤を立てる(前傾)イメージで行いましょう。
疲労を抱えやすく怪我の発生率の高い筋肉でもあるので、しっかりとケアすることが大切です。
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