腸腰筋:ちょうようきん

今回は骨盤前面にある「腸腰筋」についてです。

(引用:ヒューマン・アナトミー・アトラス(Visible Body)より)

Tomy
おなかの内部にある大きな筋肉ですね!

※動画で学びたい方はこちら↓

 

筋肉の位置

筋肉のスタート地点は「腰椎の側面+腸骨の内側の2箇所です。

(引用:同上)

この2箇所を「腰筋(大腰筋+小腰筋)」と、

(引用:同上)

「腸骨筋」という2種類の筋肉に分けて認識する場合もあります。

(引用:同上)

そして、ゴール地点は「大腿骨の内側(小転子)」になっています。

(引用:同上)

Tomy
骨筋+筋で構成されているから「腸腰筋」なんですね!

 

基礎情報

「腸腰筋」は、足を前方へ上げる動き(股関節の屈曲の際に大きく使われます。

(引用:同上)

特に仰向けで寝た状態で、足を天井に向かって上げる時によく働いています。

加えてゴール地点が大腿骨のかなり内側に入っていることから、

(引用:同上)

腸腰筋が収縮すると、足は外側へ回ります(大腿骨の内側が正面へ回ってくるイメージです)。

この動きを「外旋」といいます。

(引用:同上)

また、腸腰筋が硬くこわばると「腰痛」につながる場合があります。

ハテナちゃん
腰痛!?どうしてですか?

腸腰筋の筋走行は「骨盤の出っぱり(恥骨部分)」を乗り越えるようにして走っています。

(引用:同上)

わかりやすいように骨盤を外してみると、

(引用:同上)

このように筋走行がカーブしていることが理解できると思います。

筋走行がカーブしているということは、筋肉のこわばりによって腰椎部分が前方へ引っ張られるということです。

(引用:同上)

この動きによって腰周辺のバランスが乱れ、結果的に「腰痛」が生じてしまいます。

Tomy
腰痛の根本的な原因が実は腸腰筋にあった、というケースは多いんですね。

 

一言メモ

「腸腰筋」は股関節の動きをコントロールする上で非常に重要な役割を担っています。

腰痛予防のためにもしっかりとストレッチをし、筋肉のケアに努めましょう。

tomy
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Tomy先生
千葉県出身。 現在は「健康」×「教育」の仕事に従事。 将来の夢は「全ての人が毎日身体のケアをする文化を創ること」。 ”歯磨きすること”と同じくらいの感覚で、体のケアをする文化が広まれば、きっと世界を変えていける!と信じている。 マイペースで群れることが嫌いな典型的なB型気質。西新宿にて週末個人サロン「Tomy's room(トミーズルーム)」を運営中。 ◯順天堂大学スポーツ健康科学部スポーツ科学科(スポーツ医科学専攻) ◯日本ストレッチング協会:認定ストレッチインストラクター<JSA-CSI> ◯全米ストレングス&コンディショニング協会<認定パーソナルトレーナー(CPT)&認定SCスペシャリスト(CSCS)>