大胸筋:だいきょうきん

今回は胸部にある「大胸筋」についてです。

(引用:ヒューマン・アナトミー・アトラス(Visible Body)より)

Tomy
表面積も大きく、上半身の代表的な筋肉の1つですね!

*動画で学びたい方はこちら↓

 

筋肉の位置

筋肉のスタート地点は「鎖骨の内側1/2」「胸骨&肋骨(第1〜6肋骨)」です。

(引用:同上)

そして、ゴール地点は「上腕骨の前側(大結節稜)」になっています。

 

(引用:同上)

上腕骨に付着している腱の部分は、横幅が5cm弱ほどと平たい構造になっています。

これは筋-骨間の分離や断裂の危険性を抑制するためだと考えられています。

ハテナちゃん
大胸筋が持っているパワーは大きいので、しっかりとつないでおく必要があるんですね!

 

基礎情報

「大胸筋」は前方から腕の動きをコントロールしています。

筋肉の走行をよく見てみると、ちょうど脇の下あたりの位置で「一捻り」されているのがわかります。

(引用:同上)

これによって上部の線維と下部の線維が交差され、より効率的に腕の上げ下げができるようになっています。

大胸筋による主な動きは、

  • 「気をつけ姿勢」から、腕を上へ上げる動作(屈曲)
  • 「タイタニック姿勢」から、腕を水平面で回す動き(水平屈曲)
  • 腕を内側に向かって回す動き(内旋)

の3つです。

筋肉を学ぶ際は、こういった動きを丸暗記しようとしてはいけません。

筋肉のスタートとゴールがイメージできていれば、その2箇所が近づいた時(筋肉が収縮した時)にどのような動きが生じるかがイメージできてきます。

こういった屈曲動作や↓

(引用:同上)

内旋動作(ゴール地点が腕の前側だからこそ、筋肉が収縮すると腕は内向きに回る)も、

(引用:同上)

イメージできるようになりましょう。

また肩関節周りに存在する筋肉は、基本的に単独では働きません。

大胸筋も三角筋の前部線維などと協力して動いていることをぜひ覚えておきましょう。

Tomy
筋肉の動きがわかれば、筋トレもストレッチもより効果的になりますね!

 

一言メモ

「大胸筋」は体の中でも存在感のある筋肉の1つです。

腕を水平面上に大きく動かすことによって使われますから、トレーニングやストレッチの際には「可動域の大きさ」にも注意を払うようにしてみましょう。

tomy
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Tomy先生
千葉県出身。 現在は「健康」×「教育」の仕事に従事。 将来の夢は「全ての人が毎日身体のケアをする文化を創ること」。 ”歯磨きすること”と同じくらいの感覚で、体のケアをする文化が広まれば、きっと世界を変えていける!と信じている。 マイペースで群れることが嫌いな典型的なB型気質。西新宿にて週末個人サロン「Tomy's room(トミーズルーム)」を運営中。 ◯順天堂大学スポーツ健康科学部スポーツ科学科(スポーツ医科学専攻) ◯日本ストレッチング協会:認定ストレッチインストラクター<JSA-CSI> ◯全米ストレングス&コンディショニング協会<認定パーソナルトレーナー(CPT)&認定SCスペシャリスト(CSCS)>