今回は背中にある「広背筋」についてです。
(引用:ヒューマン・アナトミー・アトラス(Visible Body)より)
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筋肉の位置
筋肉のスタート地点は「背骨中央+仙骨+腸骨稜」です。
(引用:同上)
そして、ゴール地点は「上腕骨の前側(小結節稜)&肩甲骨の下角&第9-12肋骨」になっています。
(引用:同上)
基礎情報
「広背筋」は腕の動きをコントロールするうえで非常に大きな役割を持っています。
特に「腕を引く動き」においては、最大のパワーの源になっています。
筋肉の走行を見てみると、ゴール地点の手前で「一捻り」されていることがわかります。
(引用:同上)
これは線維方向を交差させることで、腕の動きをより効率的に行うためのものです。
*この「一捻り」は上腕骨を大きく動かす「大胸筋」においても見られます。
(引用:同上)
広背筋の走行は背中から始まり、脇の下を通って腕の”前側”へとつながっていきます。
したがって筋肉が収縮すると、腕は内側へと回ります(内旋)。
(引用:同上)
また腕を体幹方向へ近づける動き(内転)や、
(引用:同上)
腕を後ろへ引く動き(伸展)の際に、
(引用:同上)
とてもよく使われます。
なにより広背筋の特徴は、大きなパワーを持ち、広い表面積をもっていることです。
そのため筋長が長く、ゴール付近の動きが不安定になることがあります。
そこで広背筋は、ゴール付近で「大円筋」のサポートを得ています。
(引用:同上)
小さなサポートを受けることで、大きなパワーを効率よく上腕骨に伝えているわけです。
広背筋は
- 懸垂で体を持ち上げる動き
- 地面にあるロープを引く動き
- クロールで水をかく動き
などにおいて特によく使われます。
大きく発達すれば、体のシルエットは「逆三角形」になりますから鍛えがいのある筋肉です。
一言メモ
「広背筋」は腕の動きをコントロールするうえで最も重要な筋肉の1つです。
骨盤を固定した状態で、片手ずつバンザイ姿勢をとるとストレッチできます。
疲労を抱えやすい筋肉でもあるので、しっかりとケアしていきましょう。
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