小胸筋:しょうきょうきん

今回は胸部にある「小胸筋」についてです。

(引用:ヒューマン・アナトミー・アトラス(Visible Body)より)

Tomy
大胸筋の下に存在する下部線維ですね!

※動画で学びたい方はこちら↓

 

筋肉の位置

筋肉のスタート地点は「第3,4,5肋骨」です。

(引用:同上)

そして、ゴール地点は「烏口突起(肩甲骨の前側の出っぱり)になっています。

(引用:同上)

ハテナちゃん
腕ではなく、肩甲骨につながっているんですね!

 

基礎情報

「小胸筋」は大胸筋の下に存在していることから、似たような働きをすると認識されがちです。

しかし、筋肉の付着部位を見てみると、役割は大きく異なることがわかります。

そもそも大胸筋のゴール地点は「上腕骨」の前側です。

(引用:同上)

その一方で、小胸筋のゴール地点は「肩甲骨」の前側です。

(引用:同上)

したがって、小胸筋が働くと肩甲骨が前方へ引っ張られる形になります。

これを肩甲骨の「外転(背骨から遠ざかる動き)」といいます。

(引用:同上)

もう一歩踏み込んで見てみましょう。

小胸筋の線維方向というのは、前から見てやや「斜め下向き」になっています。

(引用:同上)

それゆえに小胸筋が単独で働くと、肩甲骨は外転しながらもわずかに下へと引っ張られます(下方回旋)。

ハテナちゃん
え、動きが下向きに流れてしまうんですか…!?

この時、バランスを取っているのが「前鋸筋」です。

前鋸筋は肩甲骨を外転させる際、わずかに上へと引っ張る(上方回旋)特徴があります。

(引用:同上)

この2つの筋肉が同時に働くことで、上下の動きが相殺されて肩甲骨がスムーズに外転されるようになります。

筋肉のバランスの乱れが動きの乱れにつながることをぜひ覚えておきましょう。

Tomy
筋肉の動きがわかれば、筋トレもストレッチもより効果的になりますね!

 

一言メモ

「小胸筋」が硬くこわばると肩甲骨は外へと流れ、いわゆる「猫背姿勢」に陥りやすくなります。

姿勢を整えるためにも、しっかりとケアをしていきましょう。

tomy
他のページも覗いてみてね。

※動画で学びたい方はこちら↓

 

<セラピストの皆さんへ>

トップセラピストに必要な“実践的ノウハウ”をまとめています。

→【トップセラピスト養成講座(全50話)

==

また現場で活躍するセラピストに向けた“人気コラム”も書いています。

→【セラピストサロン

ぜひ覗いてみてください。

シェア・ブックマークも忘れずに

「また後で見に来よう!」で見失わないように、シェア・ブックマークボタンをぜひご活用ください。


 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUT US
Tomy先生
千葉県出身。 現在は「健康」×「教育」の仕事に従事。 将来の夢は「全ての人が毎日身体のケアをする文化を創ること」。 ”歯磨きすること”と同じくらいの感覚で、体のケアをする文化が広まれば、きっと世界を変えていける!と信じている。 マイペースで群れることが嫌いな典型的なB型気質。西新宿にて週末個人サロン「Tomy's room(トミーズルーム)」を運営中。 ◯順天堂大学スポーツ健康科学部スポーツ科学科(スポーツ医科学専攻) ◯日本ストレッチング協会:認定ストレッチインストラクター<JSA-CSI> ◯全米ストレングス&コンディショニング協会<認定パーソナルトレーナー(CPT)&認定SCスペシャリスト(CSCS)>