今回は胸部にある「小胸筋」についてです。
(引用:ヒューマン・アナトミー・アトラス(Visible Body)より)
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筋肉の位置
筋肉のスタート地点は「第3,4,5肋骨」です。
(引用:同上)
そして、ゴール地点は「烏口突起(肩甲骨の前側の出っぱり)」になっています。
(引用:同上)
基礎情報
「小胸筋」は大胸筋の下に存在していることから、似たような働きをすると認識されがちです。
しかし、筋肉の付着部位を見てみると、役割は大きく異なることがわかります。
そもそも大胸筋のゴール地点は「上腕骨」の前側です。
(引用:同上)
その一方で、小胸筋のゴール地点は「肩甲骨」の前側です。
(引用:同上)
したがって、小胸筋が働くと肩甲骨が前方へ引っ張られる形になります。
これを肩甲骨の「外転(背骨から遠ざかる動き)」といいます。
(引用:同上)
もう一歩踏み込んで見てみましょう。
小胸筋の線維方向というのは、前から見てやや「斜め下向き」になっています。
(引用:同上)
それゆえに小胸筋が単独で働くと、肩甲骨は外転しながらもわずかに下へと引っ張られます(下方回旋)。
この時、バランスを取っているのが「前鋸筋」です。
前鋸筋は肩甲骨を外転させる際、わずかに上へと引っ張る(上方回旋)特徴があります。
(引用:同上)
この2つの筋肉が同時に働くことで、上下の動きが相殺されて肩甲骨がスムーズに外転されるようになります。
筋肉のバランスの乱れが動きの乱れにつながることをぜひ覚えておきましょう。
一言メモ
「小胸筋」が硬くこわばると肩甲骨は外へと流れ、いわゆる「猫背姿勢」に陥りやすくなります。
姿勢を整えるためにも、しっかりとケアをしていきましょう。
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