今回は全身の大筋群を束ねる「ファンクショナルライン(前)」についてです。
(引用:ヒューマン・アナトミー・アトラス(Visible Body)より)
動画で学びたい方はこちら↓
筋肉の位置
ラインのスタート地点は「大胸筋」です。
(引用:同上)
大胸筋を構成する”胸筋線維”は、腹筋を包む”腹部筋膜”と連動性をもっています。
そのため「腹直筋」へとつながっていきます。
(引用:同上)
骨盤の前方(恥骨部)からは「長内転筋」が始まり、大腿骨へと行き着きます。
(引用:同上)
基礎情報
「ファンクショナルライン」には、体を動かす動作でよく使われる”浅層筋”が多く含まれます。
これらの筋肉は、安静時の立位動作にはあまり関与していません。
今回紹介している”前方”の「ファンクショナルライン」は、腕を反対側の股関節に近づける動作において大きく貢献しています。
(引用:同上)
これは
- 歩行時の腕振り動作
- ボールを投げる動作
- ボールを蹴り込む動作
などに使われ、スポーツ動作においては欠かせないラインになっています。
多くの場合、こういった動作には「偏側性(優先的回旋パターン)」があり、体のバランスが偏りがちです。
トレーニングやケアの際には、なるべくバランスが均等になるよう配慮しながら行いましょう。
一言メモ
「ファンクショナルライン」は、スポーツスキルを高める上で必須の筋肉群です。
ぜひ他のラインも学んでみてください。
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