今回は背中にある「脊柱起立筋」についてです。
(引用:ヒューマン・アナトミー・アトラス(Visible Body)より)
筋肉の位置
筋肉のスタート地点は「背骨のキワ(頸椎・胸椎の横突起)」と「肋骨」周辺です。
(引用:同上)
小さな筋肉がたくさん集まることによって構成されている筋肉なので、スタート地点は一箇所ではありません。
またゴール地点も「骨盤周辺」となり、一箇所で示すことはできません。
(引用:同上)
ここではひとまず背骨の上下地点にスタートとゴールがある、ということだけ覚えておきましょう。
(引用:同上)
基礎情報
「脊柱起立筋」はその名の通り、脊柱(背骨)を起立させるための筋肉です。
この筋肉が働くと、上半身は後方へ反る動き(体幹の伸展)を行います。
(引用:同上)
上半身の姿勢を整えるうえでは、非常に大切な役割を担っている筋肉です。
脊柱起立筋は、3つの筋肉から構成されています。
背骨に最も近い部位が「棘筋:きょくきん」です。
(引用:同上)
この棘筋の横に存在し、3つの筋肉の中央を走っているのが「最長筋:さいちょうきん」です。
(引用:同上)
そして、最も外側に位置しているのが「腸肋筋:ちょうろくきん」です。
(引用:同上)
覚え方としては
- 背骨の棘突起に一番近い=棘筋
- 中央部分を長く走る=最長筋
- 腸骨(骨盤の上部)と肋骨を結ぶ=腸肋筋
です。
筋肉名の大部分は骨の名称に基づいているので、まずは骨格の名前から確認しておきましょう。
一言メモ
「脊柱起立筋」は背骨と肋骨に付着しているため、ストレッチが難しい部位です。
ケアの際は、マッサージを受けたり仰向けでテニスボールを挟んだりする「コンプレッション(圧迫)ケア」がオススメです。
脊柱起立筋のこわばりは、姿勢の乱れや呼吸のしづらさをもたらします。
ぜひきちんとトレーニング&ケアをしておきましょう。
より詳しく勉強をしてみたい方は、以下の参考書もご参照ください。
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